呼吸
呼吸。
呼は吐く、吸は吸うなので、まず吐くのが先。
全部吐ききれば吸は自然に入ってくる。
日常では忘れているけど、体の自然が自律的にやってくれている。
呼吸法は普段無意識でやっているこの呼吸をあえて積極的に意識してやってみる。
いろいろな呼吸法があるけれど、操体法では腹式深呼吸を行っている。
口を細くして笛を吹くように、細く長くゆっくり息をお腹をへこませながら吐いていく。
お腹の底から全て息を吐き切る為に、おしりを少し持ち上げ、肛門を締めるようにする。
もうこれ以上吐けない、ところまで吐いたら一気に止めておしりを床に落とす。とスーッとお腹に息が入っていく。
体が歪んでいてどこか痛かったり、症状がある人は、息を吐いている段階で体のどこかが痛かったり、苦しい感じがあるかもしれない。
始めたばかりだとお腹の中に固さがあり、息を思うように吐けないかもしれない。
息を吐けなければ当然少ししか入ってこない。
ただ、毎晩10回ずつ続けていると、お腹の固さが少しずつ柔らかくなってきて、息を吐いた時の痛みも軽くなってくる。
呼と吸の割合が2対1(例、10秒で吐いて5秒で吸う)ぐらいで行うと良く、ずっと続けていけば細く長く吐けるようになってくる。
(例、30秒で吐いて、15秒で吸う)
そうなってくるともう習慣になっているので努力は必要ないし、むしろ呼吸をしているだけで気持ちが良くて止められなくなってくる。
そこまでいくと日常生活でもふとした時に呼吸法の成果が現れてくるのに気づく。
心が落ち着く、物事に根気良く集中できる、あまりあせらなくなる、血流が良くなり体温が上がるので免疫力があがる、お腹に力がはいる、体の重心であるお腹に力が入っているので何をするにも動作が安定してくる、、、。などなど。
いいことしかありません!
とここまでが初級編。
呼吸法の奥深さ、内面への旅の始まり。