リコネクトダンス
太鼓の音はどこか懐かしい感じがする。
太古の昔から世界中に太鼓があって、祭りや儀式で演奏されてきた。
木をくり抜いて動物の皮をはっただけのシンプルな物を、手や木のバチで繰り返し延々と叩き続ける。
皆でリズムに合わせて踊り、地域や共同体の調和をはかり、良いことも悪いことも 「祭り合わせ」るため。
また精霊や祖先と交流し祈り感謝を捧げガイダンスをあおぐため。
結婚式を祝うため。
その年の収穫に感謝し祝い皆の苦労をねぎらうため。
病気や霊障を治療し浄化するため。
リズムは「目に見える世界」と「目に見えない世界」をつなぐ旅をするための「乗り物」です。
人種や文化や価値観の違いを超えて人と人とをつなぐ。
自然と離れてしまった人と自然をもう一度つなぐ。
自分と自分をもう一度つなぐ。
3次元の物理ボディーに納まっている「魂」は本来自由にしたいのに、この世(目に見える世界)の社会構造やシステムや生まれ育った環境に適応して生きて行くために、自らその欲求に制限をかけて束縛していることが多く、そういった「抑圧」は本人が気付いている、いないにかかわらず物理ボディーの奥深くに埋め込められていることがあります。
あるいは人生で経験したショックな出来事、トラウマ、などその当時向き合うことができずに消化しきれていない、味わいきれていない感情、思いなども体の中に封印されていることがあります。
こういった「残留感情」は、「自分」を形成している「信念体系」に大きくかかわっており、自分に対する価値感や社会に対する自分の対応に多大に影響しています。
知らない内に人生を大きく左右している。
「残留感情」や「抑圧」した思いは体の奥深くにある「コリ」や「かたさ」とくっついており、そのコリが解放されるとき、そのときの記憶や感情を再体験することがあります。
感情のカタルシス(発散浄化)が起きるとそれは涙や体の動きとして昇華していきます。
リコネクトダンスは動の瞑想法です。
守られた安全な空間のなかで、誘導に合わせて感情にフォーカスし、音楽と体の動き、踊りで昇華します。
アフリカの楽器バラフォンやジェンベのリズムは、向き合うのが怖いような過去の思い出をもう一度安全に再体験することをサポートします。
「瞑想」を言語レベルで語るのはとても難しい、というより不可能なことですが、師の教えと自分の経験上からいえるのは、それは「する」ことではなくてただその体験が「起きる」ことだということです。
「する」ことはできないので、「起きる」ことを受け入れる。
座って静かに瞑想しているつもりでも、頭の中のおしゃべりはとまらず、なにも変わりません。
「瞑想法」は、できるだけ「それ」が起きるように様々な内、外の環境をセッティングすることですが、必ずしも「それ」が起きるとは限らない、ということです。
ただ、それが本当に「起きた」ときには一瞬にして気付きとともに深い理解が起きる。
生かされている、ことに対して感謝がとめどなく湧いてくる。
今ここ、に在る。
そして一旦起きたことは自分一人でも再現することができる。
自分自身の最近の気付きは、「喜び」を素直に表現できず押さえ込んできてたなー、と。
生きてる喜びを表現して最大限に人生を楽しむために、もういらないものは捨てて踊りましょう!