気持ちの良い方へ

いつくしみや 屋久島 みちのブログ 操体法とドラムと旅

ギックリ腰

 

17年ほど前、

ひどいギックリ腰になった。

 

当時は池袋の整体院で働いていた。

 

とても忙しい所で、毎日多くの患者さんを施術していた。

 

バンドもやっていて、仕事が終わったら重いジェンベを持って吉祥寺のスタジオに行き夜中まで練習。

 

若かったし楽しかったので大分無理のある生活だったけどしばらくは続けていた。

 

整体院では新入りだったので、時間が空けば新入りどおしで体を使って練習する。

 

仲間の練習台になって、かなりきつい感じの腰をそらすようなストレッチ的な施術を受けていたら、腰に「ピキッ!」という感じがあり、その感じはそれまで味わったことのないやな感じだった。

 

なんかまずいなーと思っていたら、ベテランのスタッフが施術してくれて、その場は何とか気にならない程度に良くなったので、安心していた。

 

東高円寺のライブハウスでバンドのライブがあり、当日リハが終わりこれから本番!というときに「それ」は来た。

 

ジェンベをしょって、ストレッチしようと腰をひねったら、「あっ⁇」っとなって腰に突然力が入らない。

 

痛くはないけどこれがギックリ腰かー!もうライブはじまっちゃうけどー。

 

ギックリ腰になったままライブが始まり、ひどい悪夢のようだった。

 

どうにかライブも終わったけど、終電もないしそのまま打ち上げに行くころには立てなくなっていた。

 

友達に送ってもらって、翌日整形外科でMRIで検査してもらうと結果は椎間板ヘルニア

 

足が痺れていて、腰は劇痛でほとんど寝た切りで4〜5日過ごした。

 

少し良くなっていろいろな治療法を試した。

 

接骨院鍼灸、カイロ、働いていた整体院のベテランのスタッフの施術...どれも一時的には良くなるが、また痛くなりあまり効果は感じられず。

 

整形外科では手術も勧められた。

 

後にヘルニアの手術は余り効果がないという事も分かった。

 

そのうち、治療費もたくさんかかるし、これは人に治してもらおうという考え自体がだめだ思いはじめた。

 

またなったらどうしよう、という恐れがあって完全にトラウマになっていた。

 

腰は要とはよく言ったもので、腰が痛いと何事も上手く出来ない。

 

操体法の講習会には一度参加していたので、本格的に学ぼうともう一度一から勉強する事にした。

 

教わった事を毎日実践していくうちに少しずつ良くなってきた。

 

心の在り方が痛みと関係する事もだんだんと分かってきた。

数ヶ月するとだいぶ良くなって、自分で

 

歪みを治す方法を会得できたので、トラウマもなくなった。

 

この方法を人に伝えていくのが天命だなと思うようになった。

 

痛み、症状などは悪いものではなく、実はそれによって助けられている。

 

自分で自分を壊している事に気付かないとずっと続いていく。

 

体が、命がなんて言っているのか聞いて、気持ち良く感じるように動かせば、自然に元の状態に戻っていく。

 

無理な修業は必要ない。

 

今では思いっ切りタイコもたたけるし、土方仕事もできるけど、

疲れが溜まっていたり、精神的に何か無理があると腰が痛くなってくる。

 

そんな時は、痛みが初心に戻る事を教えてくれる。

 

ありがとうございます!